ヘルムート・ジモは、ソコヴィアの元特殊暗殺部隊のリーダーだったが、祖国や家族をウルトロンとの戦いで喪ってからは、アベンジャーズを逆恨みするようになり、ソコヴィア協定をめぐるアベンジャーズの内部分裂で暗躍する。結果、目論み通りアベンジャーズは分裂したが、自身は自決しようとしたところをブラックパンサーことティ・チャラに止められ逮捕され、アイアンマンとキャプテン・アメリカは密かに和解した事により、復讐は失敗に終わった。
ヒストリー[]
ソコヴィアの戦い[]
ソコヴィア出身で特殊部隊エコー・スコーピオンを率いていたヘルムート・ジモ大佐は、ウルトロンの蜂起によって空に浮かんだソコヴィアでの戦いで父と妻、そして息子を亡くす。ヒーローたちが引き上げた後ジモが二日かけて彼らを探し出したが、父はふたりを抱きかかえたまま息絶えていた。このことから彼はアベンジャーズを殺し合わせる計画を開始した。
ヒドラの遺産[]
ジモはウィンター・ソルジャーになりすまし、ウィーンで行われていたソコヴィア条約の署名式を爆破。ワカンダ王国のティ・チャカ王を含む何人もの犠牲者を出す。その後クリーヴランドに潜伏していたヒドラの残党のひとりVasily Karpovを拷問し、ウィンター・ソルジャーを操るためのキーワードが記された手帳を入手する。
ジモの思惑通り、国際指名手配犯となったウィンター・ソルジャーことバーンズは潜伏していたブカレストで逮捕された。精神科医を殺してなり替わったジモは手帳のキーワードを使い、拘束されていたバーンズを操って暴走させる。混乱に乗じてスティーブ、サムとともにバーンズは脱走した。
復讐の果てに[]
キャプテン・アメリカ、バッキー、アイアンマンの3人は協力してジモを追い詰めたと思いきや、ジモはトニー・スタークにウィンター・ソルジャーに殺された両親の防犯カメラの映像を見せた。取り乱したアイアンマンは、キャプテン・アメリカがこのことを知っていながら隠していたことを明かし、彼らの友情は再び崩れ落ちる。1人施設を出た彼は携帯電話に入っていた妻からのボイスメール・メッセージを削除していた。彼がアベンジャーズを破壊しようとした理由を思い出すために聞いたメッセージそのものである。彼もまた、復讐心に駆られた悲しき者だった。ジモはワカンダの王子に、父親を殺してしまったことを謝る。ティ・チャラはジモに同情し、ジモの姿を見て自分の復讐を考え直し、ジモが自ら命を絶つのを防いだのである。
地獄から天国へ
その後、ジモはドイツ国内の別の刑務所に移送され、2024年まで収監されていた。バッキー・バーンズは「フラッグスマッシャー」という新しいスーパーソルジャー集団の情報を得ることを条件に脱獄を手助けした。ジモはバーンズ、サム・ウィルソンと一時的に活動を共にし、無法者の天国のような場所とされるマドリプールという小さな島の海賊国家に向かった。
再び地獄へ
その後、バーンズはアヨとの約束の通り、ティ・チャカ王を殺害したジモをドーラ・ミラージュに引渡し連行、ジモはラフト刑務所に監禁されることとなった。
性格[]
家族を失うまでは家族思いの善良な性格だった
力と能力[]
ヘルムート・ジモは、スーパーヒーローチームであるアベンジャーズを分断するための一連の出来事を、世界最大級の情報収集機関に気づかれないように画策することができる巧みな戦略家である。彼は自ら殺人を犯すことに抵抗がなく、自分の計画に沿うのであれば一般人を大量に犠牲にすることにも抵抗がない。
能力[]
- 優れた拳銃の射手
- 優れた戦闘能力
- 優れた頭脳
- 優れた戦略家