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ホークアイことクリント・バートンは弓矢の達人であり、ヒーローチーム・アベンジャーズのメンバー。元S.H.I.E.L.D.のエージェントで、階級はレベル7だった。妻と二人(のちに三人)の子供がいるが、危険から遠ざけようとした当時のS.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリーの計らいにより、その存在は相棒であり親友のナターシャ・ロマノフをはじめ限られた人間にしか知らされていなかった。

ヒストリー

ハンマーの墜落

クリント・バートンはニック・フューリー長官指揮のもと、マリア・ヒルフィル・コールソン、そしてブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフらと共にS.H.I.E.L.D.の一員として活動していた。ある日、魔法のハンマー「ムジョルニア」が空から落ちてきたのをきっかけに異常気象が発生。休暇の初日を満喫しようとしていたバートンは、フューリーの指示によりハンマーを監視する部隊の一員として墜落地点であるニューメキシコに派遣された。

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ソーを狙うホークアイ

それから間もなくして、ソーがムジョルニア奪還のため、墜落地点を囲んで建てられたS.H.I.E.L.D.の仮設基地に侵入。バートンは弓を手に取り、クレーンから吊り下げられた高所に待機した。侵入者がハンマーに接触した警告が無線で出されたにもかかわらず射撃命令は出されることはなく、標的のソー、そして彼を追って現れたジェーン・フォスターを見逃すことになる。

その後、ソーらの戦いによって破壊されたデストロイヤーをS.H.I.E.L.D.の管理するロズウェル空軍基地へ輸送する任務も行った。

アベンジャーズ:イニシアチブ

変装したバートンがテストの一環としてアベンジャーズ:イニシアチブに関するファイルを盗み出すためにヘリキャリアに侵入した際、彼はナターシャに撃たれてしまう。フューリーが現れ、バートンは彼にナターシャが銃を所持していたと訴える。このテストは実戦を想定して行われたため、フューリーは訴えを認めなかった。

ロキ襲来~ニューヨークの戦い

ニューメキシコでの任務を終えたバートンは、S.H.I.E.L.D.研究施設にあるテッセラクトの監視任務に就いていた。テッセラクトの発するガンマ放射が高い上昇値を示し施設が厳戒態勢に置かれたため、ほとんどのスタッフが避難。バートンとフューリー、そしてソーの一件以降S.H.I.E.L.D.に協力していたセドヴィグ教授(この時、彼はソーの弟ロキに操られ誘導されていた)と数人の研究者がその場に残った。放射はロキの出現の前兆だと判明。ソーとの戦いの後行方をくらませていたロキはサノスと取引し、テッセラクトのエネルギーを利用して地球にやって来たのだった。

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操られるバートン

ロキの持つ杖セプターの力によってバートンは意志を支配され、彼の護衛兼暗殺者として仕えることになる。ドイツのシュトゥットガルトでロキがキャプテン・アメリカアイアンマンと対峙している間、バートンはテッセラクトのパワーを安定させるためのイリジウムを盗み出す。すぐに降参し捕まったロキがS.H.I.E.L.D.のヘリキャリアに監禁された際、バートンは混乱を大きくして彼を救い出すため、同じくロキに操られた特殊部隊の侵入を指揮しながらヘリキャリアのエンジンを爆弾矢で破壊した。そして自身もヘリキャリアへと乗り込み、味方であるはずのナターシャと戦闘。彼女は格闘戦でバートンを負かし、ロキの洗脳を取り除くため彼の頭に打撃を加えた。

Avengers 21

ヘリキャリアへの急襲

Black Widow and Hawkeye

ナターシャとバートン

回復したバートンはロキを倒すと誓い、コールソンがロキに刺されたことを知って団結したヒーローたちと共にニューヨークへ向かう。この時、キャプテン・アメリカとナターシャを乗せたクインジェットを操縦していたが、ロキによって撃ち落とされてしまった。ロキはセルヴィグの開発した装置とテッセラクトのエネルギーを用いて空に巨大なポータルを開き、サノスの配下である宇宙人チタウリの軍団を呼び寄せる。墜落したクインジェットから脱出したバートンは高層ビルの屋上に陣取り、他のヒーローらと協力しながら矢で次々とチタウリを射抜いた。彼の目の前に現れたロキを射った際、当たる直前にロキはいとも簡単に空中でその矢を掴んだ。しかし矢の先端には爆弾が装備されており、ロキは空中に吹き飛ばされる。その後スタークタワーに追い詰められハルクに振り回されたロキに、他のヒーローらと共に武器である弓矢を突きつけ、彼を拘束した。

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ソーとロキを見送る

戦いが終わったあと、バートンはアベンジャーズの仲間たちと共に黙々とシャワルマを味わった。彼とロマノフはアスガルドへと帰っていくソーと彼に連行されるロキを見送り、再び世界がアベンジャーズを必要とする時までS.H.I.E.L.D.の任務に戻った。

マイティ・ソー:ダーク・ワールド プレリュード

ソーがリヴァイアサンを倒した後、ナターシャはキャプテン・アメリカにソーについてどう思っているか尋ねた。キャプテンは“彼は今まで通り面白い格好をしている。“と答えた。バートンはキャプテンを見ながら、”話してるやつを見ろ“とからかった。

アベンジャーズ:オペレーションHYDRA

ウルトロン蜂起~ソコヴィアの戦い

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ピエトロとの出会い

ヒドラの一斉蜂起によりS.H.I.E.L.D.が実質的に崩壊した後、バートンはアイアンマンことトニー、キャプテン・アメリカことスティーブらと共にアベンジャーズの一員として治安の維持やヒドラの殲滅に協力していた。ソコヴィアにある最後のヒドラ基地でのアベンジャーズ全員による総力戦の際、ヒドラの切り札であった双子の改造人間のひとりピエトロ・マキシモフの襲撃を受けるが、超高速で移動する彼を弓で捉えられず取り逃がす。その後隙を突かれたバートンはヒドラの武器により腹部に重傷を負い、ナターシャに救出された。スタークタワー改めアベンジャーズタワーに帰還したバートンは、ヘレン・チョ博士の開発したクレードルによる傷口の再生治療を受ける。チョ博士からガールフレンドはいるのかと聞かれ、いないと答えた。

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再生治療を受けるバートン

アベンジャーズタワーでの祝勝会に参加したバートンはチョ博士や仲間たちと歓談し、パーティが終わったあともアベンジャーズの仲間たちとテーブルを囲んで酒を飲みながら談笑する。彼がムジョルニアをソーしか持ち上げられないのは信じられないと言ったことを皮切りに、ソーが「持ち上げられた者をアスガルドの王にする」と豪語し、仲間たちは順番に持ち上げようと奮闘した。この時バートンは最初に挑戦しているがハンマーは微動だにしなかった。

そんな時、壊れたアイアン・レギオンの一体が高音のノイズと共に現れ、自らをウルトロンと名乗る。彼が率いるウルトロン・セントリー数体が壁を破壊しながら現れた際は、丸腰にもかかわらず他のヒーローたちを援護しながら戦い、スティーブに盾を投げ渡した。

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盾を投げ渡すバートン

トニーと仲間たちが責任の所在や今後の対策について議論を交わすなか、バートンは妻に心配ないと電話をかける。スティーブから誰と話していたのか聞かれた際はガールフレンドだと答えた。

ウルトロンの目的がヴィブラニウムであると突き止めたアベンジャーズと共にバートンは南アフリカに向かい、武器商人ユリシーズ・クロウの廃品倉庫で彼の私兵、そして既にヴィブラニウムのボディを手に入れていたウルトロンと戦闘になる。

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廃品倉庫での戦い

ウルトロンと協力関係にあった双子も参戦し、姉のワンダ・マキシモフの精神攻撃によりナターシャ、ソー、スティーブが次々に幻覚に囚われ戦闘不能となるが、バートンはかつてロキに操られた経験から彼女の攻撃を浴びることなく反撃し、電流を帯びた矢で麻痺させた。しかしピエトロが彼女を救出し、バートンは窓ガラスに放り投げられてしまう。双子はクインジェットで待機していたバナーを操り、ヨハネスブルグの市街地でハルクとして暴走させる。彼を止められるナターシャはバートンが話しかけても精神攻撃の影響から抜け出せず、単身ウルトロンと戦っていたトニーがハルクバスターを装着してハルクと戦闘、多数の建造物を破壊しながらも彼の暴走を止めた。

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クインジェットを操縦

市街地に多大な被害を出したバナーへの非難の声が高まる中、バートンはチーム全員を乗せたクインジェットを操縦し、一時的に身を隠して体を休めるため彼の自宅へと向かう。彼はアベンジャーズの仲間たちに妻とふたりの息子を紹介し、休息を取る。バートンの妻のローラは、ロマノフとバナーの関係に気付かない夫の鈍さをからかいながらも、彼が受けた傷やチームの一員として超人たちと共に戦い続ける事を心配する。

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バートンと子供たち

S.H.I.E.L.D.崩壊後、姿をくらませていたニック・フューリーがアベンジャーズに合流し、チームはウルトロンが核の発射コードを盗むのを阻止し続ける何者かがいること、そしてウルトロンらが次に狙うのはヘレン・チョとその肉体再生技術であることを突き止めた。バートンは今回の戦いをアベンジャーズとして戦う最後の任務にすると妻に言い、帰って来たら家の修理をすると誓ってキスをし、別れを告げる。

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ローラとクリント

スティーブとナターシャはバートンの操縦するクインジェットでソウルに向かう。三人は市街地での激しい戦いの後、クレードルの回収に成功。しかしナターシャはウルトロンに捕まってしまう。アベンジャーズタワーに帰還したバートンは、優秀なスパイである彼女を信じて信号を探し、受信したシグナルに含まれていた旧式の暗号を解析して彼女とウルトロンがソコヴィアにいることを突き止めた。

ソウルでの戦いの際、スティーブがウルトロンと袂を分かったマキシモフ姉弟と合流していたことを知ったバートンは、核発射コードをウルトロンから守っていたJ.A.R.V.I.S.をウルトロンの新たなボディにアップロードしようとしていたトニーとバナーを阻止するピエトロの足下のガラス床を銃で打ち砕き、彼に仕返しを果たした。その後乱入してきたソーによってウルトロンのボディはヴィジョンとして目覚め、彼と双子を加えたチーム全員でソコヴィアに向かうこととなる。装備と武器を整えるバートンは、ロッカーにあった家族の写真を一瞥した。

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市民の避難を確認

バートンの操縦するクインジェットに乗り、チームはソコヴィアに向かう。市民を避難させる際、バートンは街全体の避難状況を把握するため時計塔に上った。ウルトロン率いるセントリーの大軍団との総力戦が始まるが、大きな戦力となるワンダがパニックに陥り建物に閉じこもってしまう。

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隠れるか戦うか

バートンは彼女に自分の弱さと不甲斐なさを語り、このまま隠れ続けて助けを待つか外に出てアベンジャーズとして戦うか問いかけて戦線に戻る。彼の言葉に心を動かされたワンダは復活し、追いつめられていたバートンのピンチを救った。しかし、ほどなくしてピエトロがバートンをからかいながら彼女だけを防衛拠点である街の中心部へと連れて行ってしまい、バートンは途方にくれながら彼を矢で射抜いてやろうかとぼやくのだった。

ウルトロンの計画によりソコヴィアの首都ノヴィ・グラッドが街ごと浮上する。ニック・フューリーが旧S.H.I.E.L.D.メンバーらと共にヘリキャリアで現れた際は、市民をトランスポーターまで避難させるため奮戦した。街の落下を防ぐため、バートンとチームは次々に現れるセントリーの軍団を撃退し続け、街の中心にある教会に設置されたヴィブラニウム製のコアを防衛する。その後コアの防衛にワンダを残し、バートンはさらに多くの市民を避難させ、ハルクを鎮静化させるためナターシャと共に車を走らせる。

可能な限りの市民を救い出し、バートン自身もトランスポーターに乗り込もうとするが、ひとりの女性が彼女の弟がいないと泣いているのを見つける。バートンは戦場に戻り少年を見つけ出すが、クインジェットを奪ったウルトロンが機銃掃射を仕掛ける。とっさに少年をかばったバートンだったが、乱入したピエトロが高速移動で彼らを横転した車の陰に追いやり、自身は掃射を浴びながらもふたりを救ったのだった。ピエトロの遺体をトランスポーターに乗せたバートンは医療チームの手当てを断り、ただため息をついた。

落下するソコヴィアがアイアンマンとソーによって破壊され、ヴィジョンが最後のセントリーを破壊したことで戦いは終わった。バートンは約束通りアベンジャーズを引退し家族の待つ家へと帰り、ほどなくして産まれた次男を親友ナターシャと命の恩人ピエトロにちなみ「ナサニエル=ピエトロ・バートン」と名付けた。その後、新たに建設されたアベンジャーズ基地で働くナターシャに家族のビデオメールを送る。

シビル・ウォー

家族と共にゴルフなどを楽しみながら平和に暮らしていたバートンだったが、子供たちとウォータースキーを計画していた矢先にまたしても連絡を受ける。ロジャースに協力することを選んだバートンは、アベンジャーズ基地に乗り込むと、ヴィジョンに圧倒されながらも、軟禁状態となっているワンダを連れ出してチームに合流する。チーム・アイアンマンとの戦いに敗れ、一度はラフト刑務所に収監されたものの、のちにチームメイトともどもロジャースによって救出されている。

性格

情に厚い正義漢だが、基本的には冷静沈着で孤独を好む。テッセラクトの警備をしていた際は、天井の端に陣取った様子からセルヴィグに「巣を作ってる」とからかわれた。

弓による射撃能力には自信を持っており、目標を見ずに仕留めることもある。ただの人間である自分が超人たちと共にアベンジャーズの一員として戦えることに誇りを感じている。

力と能力

  • 熟練した射手:鋭い視力と反射神経をもつバートンは弓の達人であり、一瞬のうちに複数の矢を放つ。さらに複数のターゲットを同時に射抜き、非常に小さいターゲットでも遠くから射抜くことができる。目標を見ずに射ることも可能。
  • 生身での戦闘技術:バートンは、S.H.I.E.L.D.の精鋭として様々な訓練を積んだ戦闘員である。身体能力も高く、格闘戦にも優れる。
  • 潜入・諜報能力:スパイ、諜報員としての能力にも長けており、S.H.I.E.L.D.エージェント時代はナターシャと共に数々の任務をこなしていた。
  • 銃器のエキスパート
  • 車両、航空機の運転技術

装備と武器

  • 矢と矢筒:ホークアイの矢筒には矢と多数の異なる鏃が収められている。弓のダイヤルを回すことでこれらの鏃を矢に固定し、様々な種類の効果を持つ矢を放つことができる。鏃には小型の爆弾がついたものやグラップルラインとして使えるもの、射った直後に割れて拡散するものなどがある。後にトニー・スタークの手によって大幅な改良が施され、さらに多くの矢、そして多種多様かつより優れた性能の鏃が装備できるようになった。
  • :ホークアイの弓は折りたたみ式で軽く、矢筒や鏃を操作するためのコントローラーと各種照準器、レーザーサイトがついている。トニーの手で改良されたものは、弦を内側に畳み込むことでロッド状に変形し格闘戦用の武器にもなるが、ブラックパンサーとの戦闘であっけなく破壊されてしまった。ムジョルニアの警護任務に就いた際は複合弓(コンプレックスボウ)を使用していた。
  • スピードローダー:トニーによって開発された装備。手に取り付けて使用することで9本の矢を同時に装填・発射することが可能。

トリビア

  • アベンジャーズ結成前から、ホークアイとブラック・ウィドウは長年の仲間だった。
  • 『マイティ・ソー』ではバートンは弦を右手で引くが『アベンジャーズ』以降は左手で弦を引く。
  • 『マイティ・ソー』において彼はコスチューム姿のヒーロとしてではなく、S.H.I.E.L.D.エージェントのひとりとしてクレジット無しで出演した。
  • アベンジャーズのプロモーション写真では、バートンはサングラスを衣装とともに身につけているが、映画ではサングラスをつけていない。
  • バートンの誕生日は、演じたジェレミー・レナーと同じ1971年1月7日に設定された。
  • 『アベンジャーズ』の最後の戦いの最中に、アイアンマンはバートンをレゴラスと呼んだ。これはJ.R.Rトールキンの『ロード・オブ・ザ・リング』の登場人物で、バートン同様に弓を持った名射手の名前である。
  • 映画『シビル・ウォー』ではキャプテンについたバートンだが、原作の『シビル・ウォー』には参戦していない。しかし、終戦後に「超人登録法」に反対する立場をとるスパイダーマンルーク・ケイジドクター・ストレンジ/ステフェン・ストレンジ(アース616)らで結成された「シークレット・アベンジャーズ」に覆面のヒーロー「ローニン」として参加し、映画と同じくスタークに反対する立場をとっている。

ギャラリー

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