「メル、力なき正義なんて1つの見解に過ぎない。いい、あなたは善人と悪人がいると信じるように育てられたかもしれないけど、やがて悪人とさらに最悪の者がいることに気づくことになる。」
‐ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ
ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ伯爵夫人は貴族階級の女性で、OXEの社長、CIA長官。世界安全保障の民営化と米国政府内での権力掌握を企む彼女は自身の工作員として働く有力者を採用または創造しようと動いていた。キャプテン・アメリカの地位を失ったジョン・ウォーカーや姉を失くして途方に暮れていたエレーナ・ベロワを個人的にスカウトした。アメリカとワカンダ間で政治的緊張が生じ、アメリカがヴィブラニウムの入手を目論むと、彼女のワカンダに対する攻撃的な姿勢に反対する元夫で部下エヴェレット・ロスに協力を促した。しかし、ロスが裏切ることを知っていた彼女はワカンダに機密情報を与えた彼の証拠を得た後、反逆罪で彼を逮捕した。
違法なブラックオプス計画への関与を疑われて弾劾に直面した彼女は工作員たちにセントリー計画を含むOXEの痕跡を全て消すように命じたが、彼女を裏切った彼らが意図せずボブ・レイノルズを覚醒させたことでサンダーボルツの結成に繋がった。ボブをセントリー計画の成功の証拠とみなした彼女は自身の兵器として手懐けようとしたが、彼の闇の分身ヴォイドが彼女に背き、ニューヨークを闇で飲み込もうとした。サンダーボルツが民間人を救出するのを目撃し、自身の評判を守ろうと画策した彼女は彼らをニュー・アベンジャーズと名を変えて公にしたが、チームから彼女を抑制するのに十分な主導権をまだ持っていると忠告された。
生涯[]
人物[]
能力[]
- 名戦術家: チームを編成し、人々を操ることに長けている。エレノア・ビショップからクリント・バートンを排除するよう連絡を受けた時、バートンがナターシャ・ロマノフを殺したと思い込ませたエレーナ・ベロワを派遣し、極めて致命的な方法で任務を終えるように仕向けた。更に元夫よりも自分の野心を選び、キモヨ・ビーズに盗聴器を仕掛けて彼が反逆罪を犯していることを証明させた。
トリビア[]
- コミックにおけるヴァレンティーナ・アレグラ・デ・ラ・フォンテーヌ伯爵夫人はシールドに所属後、一時的に副長官まで昇格し、ニック・フューリーの恋人になったイタリアの貴族の女性だった。ヒドラに潜入し、マダム・ヒドラの身分を偽ったが、実際はロシアの三重スパイで、シールドに採用される前からリヴァイアサンのスリーパーエージェントとして働いていた。
- マーベル・シネマティック・ユニバース版フォンテーヌはコミックにおけるアメリカ合衆国政府顧問兼連絡役を務める超人活動の規制を専門とし、ジョン・ウォーカーを長年にわたり採用し協力してきたヴァレリー・クーパーと類似点があり、同様の役割を担っている。
舞台裏[]
- マーベル・シネマティック・ユニバース版ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌはリサ・リナに続く、このキャラクターの2番目の実写化となる。
- ジュリア・ルイス=ドレイファスは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に出演する前に『ブラック・ウィドウ』でヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ役としてデビューする予定だったが、 COVID-19パンデミックによる遅延のため変更された。
- 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の初期の草稿ではヴァルがエヴェレット・ロスを逮捕したとき、タロカン人に関するグラハムの最後の電話の録音を持っていたが、それを隠していたことを明かしている。